18時以降外出すると罰金のフランスと日本の非常事態宣言
★欧州原子核研究機構セルンの夜
ジュネーブ駅からトラムで終点まで乗ると行けるセルン。
ここには、欧州原子核研究機構CERNがある。
スイスとの国境をまたいである大きなCERNには、24/7で勤務する人々がいる。
毎年夏にオープンデーがあるが今年は中止。
世界最大規模の素粒子物理学の研究所があるので、とても賢い人々が多く通う。
研究者たちが、世界から大学や企業より送り込まれてきている。
とてもインターナショナルだ。
ブドウ畑と森があるくらいで、何もなかったこの地域の発展に貢献しているCERN。
このセルン横の道路が、ラッシュアワーの4時ごろはフランス方面からの通勤する人々の車で大渋滞だ。
そこを、夕方のラッシュアワー後17:50に通ったら、意外と綺麗だった。
もうラッシュアワーの人々は家路についている時間らしい。
★18時以降外出禁止のフランスのある地域(変動する)
現在、フランスでは、20時以降翌朝6時までの外出は、コロナ規制の新ルールで禁止。
一部の地域(状況は変化するので要注意)では、18時以降翌朝6時まで外出が禁止で、実はジュネーブ近辺のJURAなどもそのエリアにあたる。
日本のように町内会のおじさんが注意する程度ではない。
警察官が、歩いていても車であっても、見つけると近寄ってきて、
「知ってますか…」
と切り出され、罰金135ユーロ(約1万5000円)から3750ユーロを、請求される。
(この中途半端な金額がとてもフランスらしいと思い、笑ってしまう)
でも、尋問を受けた人は、笑い事ではなく懐が痛い。
この規制で、1月2日から18時以降の外出ができなくなった地域住人は大変だ。
仕事が終わって、子供を保育園に迎えに行き、スーパーによる暇もなく、ラッシュアワーの中を18時までに家につけるように大慌てで帰られなければいけない。
共働きやシングルマザーの子育て世代は、本当にあわただしい様子で、同情する。
★ゆるい日本が羨ましい
日本にも非常事態宣言が出された。
ここジュネーブは、ヨーロッパの人口比で新規コロナ患者数が高い方で問題だった。
スイス全体でも、コロナ第二波にロックダウンしお店は閉めてたり、対策をこうじているがケースが減らず苦戦中。
今も、レストラン・カフェ・バーは2月末まで全国営業禁止だ。(持ち帰りのみ可)
スイスは6人は集まってはいけないし、色々と規制があり破ると厳しい罰金だ。
スイスのコロナ件数は絶対的に日本より多かったが、ここにきて日本の数が上回り、スイスに勝った。
日本の非常事態宣言が出されたことを、ヨーロッパのニュースでも報道されていた。
でも、こんなに緩い規制だと知ったら、フランスをはじめ、ヨーロピアンは驚くだろう。
日本政府はいったいどこを目指しているのだろう?