祝日たった5日?!の国…
★スイスの祝日は5日のみ?!
ジュネーブになびくスイス国旗
祝日と祭日の違いについて、今まで考えたこともなかった。
その概念はというと
◎祝日=国民の休日
◎祭日=慣例的祝い、宗教イベントなど、休日に制定されない
2021年スイスの場合、祝日は5日、祭日15日(土日を含む)となる。
ともかく、カレンダー休み(バンクホリデー)の少ないスイス。
でも、州ごとの休みもある。
例えば、ここジュネーブでは、9月9日がジュネーブ断食祭Jeûne genevoisで休みだ。
★ジュネーブのお休み9月9日
Jeûne genevois (ジュネーブ断食祭)について
☆概要:
ジュネーブはプロテスタントと宗教改革の発祥地でした。フランスのリヨンで迫害を受けているプロテスタントとの友情のしるしとして、1567年10月の初めにジュネーブ全体の断食がありました。これはおそらく最初のジュネーブの断食でした(ジュネーブ断食)。 5年後、1572年8月24日に始まった聖バーソロミューの日の虐殺と数千人のユグノーの虐殺のニュースが次の9月3日にジュネーブ全体で断食を引き起こしました。
1640年までに、改革派のカントンの動揺により、断食は毎年行われ、1792年のジュネーブ革命後も続けられました。ジュネーブは後に愛国的な祝日となり、ジュネーブの誇り高いアイデンティティとプロテスタントの両方を象徴しました。ヘルヴェティア共和国の初めまでに、民間伝承は、フランス全土で行われたプロテスタントの家族全員の虐殺として、ジュネーブのジュネーブを広く記憶されている聖バーソロミューの日の虐殺と断食と完全に結びつけていました。
☆日程:
ジュネーブで1831年、連邦議会はすべての州に対してJeûneFédéral(連邦高速)を布告し、日付を9月8日に修正し後に、9月の第3日曜日にするも、ジュネーブは独自修正しました。1869年、ジュネーブは祝日が公式ではないと宣言しましたが、1965年まで非公式に祝われ、徐々にその宗教的重要性を失いました。 1966年8月1日、再び祝日宣言され、日付は9月の第1日曜日に続く木曜日に固定されました。
☆プルーンタルト
Jeûnegenevoisの宗教的な断食は広く行われていません。銀行や郵便局、多くのショップ、レストラン、バーが当日休業します。
ジュネーブファストのシンボル、プルーンタルトは、ジュネーブの家でデザートとしてよくでます。この伝統がどのように始まったのかについての知識は失われているようですが、前日にプルーンのタルトを調理したことで、女性や家政婦が一日を祈りの中で過ごす方法としてもたらされたと言われます。(地域のプルーンの季節)これらのプルーンのタルトは、ジュネーブの多くの家庭で食べられる唯一の食べ物です。
夏には、プルーンはジュネーブ中で見かける。
我が家の庭でも大量にプルーンが熟して、美味しい季節となる。
お休みと、美味しい旬のプルーンタルトの甘い時間だ。
去年、庭のプルーンの木より作ったプルーンジャム⇒
★祝日なのに、でかけないなんてありえない!
スイスは他国に比べ、裕福な国だ。
祝日には、みんなそれぞれに楽しい過ごし方をする。
しかも、こんなに少ない祝祭日だから、みんなの会話の話題は
「この休みは、どうする?(どこに行く?)」
となる。
…そして、高速道路は大渋滞を巻き起こし、観光地は混む。
ただ、州のみのお休みの日に、自分の州から脱出し出かけると、みんなは平日で普通に仕事をしているのに、自分だけ楽しい休日の時間を混まずに過ごせることは嬉しい。
都民の日に、学校がお休みなので、周囲の都道府県に遊びに行ったら、都外では普通に学校があり優越感に浸り、遊べたことを遠い記憶に思い出す。
そんな、ちょっと得した気分の特別な地域お休み。
貴重な休みの日に、出かけないなんてありえない。
#今週のお題は「祝日なのに……」