核シェルター義務のスイスとその間取り
★今週のお題は「間取り」
日本の間取りも、昨今変化して進化をとげているとは思う。
それでも、ひっくり返ってもかなわないスイスの豊かな住宅事情。
賃貸物件(集合住宅がおも)に住む人がほとんどで、持ち家率は比較的低いスイス。
しかし、その住宅の間取りは、裕福で綺麗好きなスイス人向けの豊かなものだ。
一見、見た目が古そうだったり、アンティークなエレベーターがあるアパートでも、中身はしっかり改装されて快適で、食洗器は常備がほとんど。
味のあるアンティークタイプ古さは残し、でも近代化されて、きちんと管理されている家が多い。
★スイスミドルクラス以上の人たちの家
スイスでミドルクラス以上のファミリーが住む家には、バスルームが二つ以上あることが多い。
家族用間取りでは、両親の部屋・子供部屋(2部屋)にリビングルーム、ダイニングルーム(オープンなキッチンと併設がほとんど)に、バスルーム2つ、トイレは2-3つある。
やはり、所得と地域によって差があるが、日本に比べてかなり広い。
ヨーロッパでゲストが頻繁に遊びに来る家には、ゲスト用の部屋とバスルームもあることも多い。
実際に我が家にヨーロピアンの友人が遊びに来るときは、ゲストルームは用意してあるが、専用バスルームはないので
「申し訳ないけど、バスルームは子供用バスルームをシェアして使って。」
と断っておかなければいけない。
★忘れてはいけない!
核シェルターが義務の国=スイス
昔、永世中立国だったスイスで、今も義務付けられている、地下の核シェルター。
もし、核戦争になっても海のないスイスで国民が、周りに攻められても無事に生きながらえるように、全ての家庭に地下シェルターがある。
でも、実際に核戦争?
いったいいつ起こるのか?
…というより起こらないことを願いたい。
という訳で、この核シェルターは現在では、スイス人の物置や趣味の部屋化している。
Zurichにいた時、シェルターはかなり綺麗で広かったので、倉庫と、予備冷蔵庫をおいて、私の絵を描くためのアトリエスタジオにしていた。
そのご近所のスイス人達も、サウナを作り、卓球場を作り、娘三人のクローゼットを作り、などとみんな好きなように活用している。
現在のGenevaの我が家の核シェルターは、とても小さいので単なる物置だ。
それでも、これは地下にあり暑くも寒くもないので、とても助かる。
間取りとは、住宅の部屋区画での配置の仕方のことらしい。
ちなみに、スイスで不動産屋で家探しをするとき、核シェルターは間取り図に表示がなかったりする場合が多い。
だから、大きくてきれいだとラッキーだと思う。
また日本に帰国すると、その間取りと狭さで、部屋探しにはいつも苦労する。
スイスクオリティはやっぱり高いから!
値段もかなり高いけど…
#今週のお題は「間取り」